西洋には「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言うことわざがあり、病気を予防し肌の老化を防ぐ働きがあります。 リコピンとは、トマトに含まれる「カロテノイド」のひとつで、「カルテノイド」にはリコピンの他に「βカロテン」などがあります。 カロテノイドは動植物に含まれる、赤や黄色、オレンジ色の色素で強い抗酸化作用があります。 リコピンには、ガンや動脈硬化などの、さまざまな生活習慣病の原因となる「活性酵素」を消去する働き「抗酸化作用」があります。
トマトは、ビタミンA、Cが豊富なほか、ビタミンH、Pといったビタミン類を多く含んでいます。ビタミンH、Pはあまり聞き慣れないビタミンですが、お互いの相乗効果を発揮し、細胞と細胞をつなぐコラーゲンを作ったり血管を丈夫にしたりと、重要な役割を果たしてくれています。
栄養素 | 含有量(100gあたり) | 期待できるヘルシパワー |
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ビタミンA | 2201IU | 皮膚や粘膜を強くし、風邪などの感染症にかかりにくくする |
ビタミンC | 20mg | 感染症やストレスに強くする |
ビタミンE | 0.8IU | 脂肪の酸化を防いで、老化を防止する |
リコピン | 8mg | トマトの赤い色素 |
カリウム | 230mg | 体内の余分な塩分の排泄を促す |
食物繊維 | 0.7g | 便通を促す水溶性食物繊維 |
鉄 | 0.3mg | ヘモグロビンの生成に不可欠な物質 |
カルシウム | 6.5mg | 骨や歯の構成成分 |
クエン酸 | − | 疲労回復に効果のある |
お腹が空きすぎて胃が痛み出したときによいのがトマト・りんごなどの果物か、それを使ったジュースです。空腹の時に胃が痛むのは、胃液の分泌が多く、胃液の中に含まれる強い塩酸が胃の壁にふれて刺激となり、痛みをひきおこします。通常は、この胃液とともにムチンという物質を含んだ液体が出て塩酸と中和されるので刺激になりませんが、ストレスや精神的な緊張があると胃液の分泌量が更に多くなり、刺激が強くなり痛みが生じます。これを防ぐ食べ物はアルカリ性の食品が理想的ですが、脂肪や糖質の少ない消化のよいものならアルカリ食品じゃなくても大丈夫です。トマトやりんごのジュースは、その水分で胃液が中和されて刺激を少なくし、その上ビタミンAが多いので胃の粘膜の保護をしてくれます。市販のジュースでも結構ですが、自家製でトマト、ニンジン、セロリなどを加えたジュースを作れば更に効果的です。
「トマトが赤くなると医者が青くなる」といわれているほど、トマトにはさまざまな効能があります。その中でも高血圧の予防と治療としてトマトなど、野菜に多く含まれるカリウムがあげられます。 カリウムは体内のナトリウムを排泄してくれるので、血圧を下げる効果があります。ただし、トマトジュースなどで塩分の高めのものを選ぶと逆に高血圧を悪化させることになりかねないので、トマトジュースは塩の入ってないものや、塩分控えめのものを選ぶように。
他にもトマトにはリコピンやルチンが含まれていています。このリコピンは老化の原因と言われている活性酸素を退治してくれる物質で、熱にも強く、ジュースやソースにすると体内への吸収がアップします。リコピンは抗ガン作用があるということで話題にもなりましたね。ルチンという物質は血圧を下げる作用がるので、高血圧の方にオススメです。 また、トマトは低エネルギーで、生でまるごと1個たべても約40キロカロリー。血液の流れをよくし、脂肪の消化を助けてくれます。
原料がトマトだけでクセもないからいろんなアルコールに合うんです。ビールに合わせる「レッドアイ」はもちろん、ウォッカで割って「ブラッディマリー」ジンとなら「ブラディサム」など、是非試していただきたいトマトジュースです。 もちろん料理に使ってもOK!無添加トマトなので、トマトソースやミネストローネなど、どんな味付けにも対応できます。